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女性の敵、満員電車内での痴漢が後を絶ちません。
いわゆる痴漢というのは、重いものだと強制わいせつ罪(刑法176条)、軽いものだと「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」という条例により規制されています。後者は、名前が長すぎるので「迷惑防止条例」などと言ったりもします。重くなるかどうかは、下着の中に手を入れたかどうかが一つの目安になるようです。
さて、卑劣な痴漢を厳しく取り締まるべきであることは言うまでもありません。ですが、この痴漢事件、無実の人が犯人にでっちあげられてしまう、えん罪事件も多く見られます。電車内の痴漢は、目撃者が少なく、客観的な証拠も残りにくいため、えん罪を生む温床となりやすいのです。
少し前に話題になった周防正光監督の「それでもボクはやってない」という映画をご存じでしょうか。満員電車に乗った主人公(加瀬亮)が就職面接に向かう途中、女子中学生に痴漢と間違えられてしまう。真実を明らかにするため、弁護士や支援者と共に闘うのですが、その結末は……
この映画は、従来の法廷ものの映画に比べても、格段にリアルな出来だと思います。おそらく相当な取材をされたのでしょうね。
仮に、真実やっていないとしても、疑いをかけられ逮捕勾留されるようなことになれば、周りの人からは白い目で見られ、会社を解雇されるなど、大変な負担を強いられることになります。
李下に冠を正さず。まずは疑われないようにすること、これが大事です。電車内では不自然な動作をしたりキョロキョロせず、両手でつり革につかまる等の自衛策が効果的です。
また、運悪く疑われてしまったような場合でも、早く解放されたいがために安易に認めてしまってはいけません。一度、認めてしまうと、後に訂正することは極めて困難です。
駅構内で捕まってしまった場合は、名刺等、連絡先を残して、その場を立ち去って下さい。ダッシュで逃げるとさすがに怪しいのでお勧めできませんが、逆に、疑いを晴らそうとして、駅事務所に行くと自動的に警察に通報されてしまいます。
逮捕されてしまった場合は、警察に申し出ると無料で当番弁護士の派遣を依頼することが可能です。落ち着いて弁護士のアドバイスに耳を傾けてください。
もちろん当事務所にご相談頂ければ、私が駆けつけます。痴漢事件で無罪判決(朝日新聞記事)を獲得した実績もございますので、安心してご相談ください。
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