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羽賀研二氏による、詐欺・恐喝未遂事件につき懲役6年の実刑判決が確定しました。
報道によると、羽賀研二氏は、1株40万円で取得した未公開株を3倍の値段で売って約3億7000万円を騙し取った後、買い主から代金の返金を求められると、元プロボクシング世界王者の渡辺二郎氏と共謀して、脅し、返金をあきらめさせようとした、ということです。
羽賀氏は、僕は芸能人だから特別なルートがあるなどと語り、お金を騙し取ったとされています。「芸能人だから大丈夫」という殺し文句は、一般の人からすると、強力な殺し文句だったのではないでしょうか。信頼を逆手にとった悪質な犯行であるといえるでしょう。さらに、返金を求められると、暴力的な手段で利益を守ろうとしたというのですから、開いた口がふさがりません。
この事件は、第一審では無罪判決が出ているのですが、その決め手となったのが、株式会社の買い手である不動産会社社長が株の買値を最初から知っていたとする、元歯科医の証言だったということです。その後、元歯科医の証言が偽証だったことがわかり、羽賀氏に不利な認定となりました。
偽証罪というのは、宣誓した証人が虚偽の陳述をした場合に成立する犯罪ですが、実際には、滅多に立件されません。法廷で嘘を付いている証人はたくさんいるというのが弁護士としての実感ですが、嘘を付いていることを客観的に立証することが難しいということと、起訴された事件の大半が有罪になるため、証人を偽証罪で起訴するまでもないという理由からだと思います。
本件の、元歯科医は、偽証罪で有罪判決を受けています。これはとても珍しいことです。偽証が大きな決め手となって、無罪判決が出されてしまったことと関係があるのでしょうね。
羽賀氏は、とにかく、あらゆる手段で罪を免れようともがいた挙げ句、実刑6年という結論となりました。芸能界に復帰することは無理でしょうが、まだ、人生が終わったわけではありません。たやすいことではありませんが、罪を償って更生し、少しでも善い行いをする人間になってほしいと思います。
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