投資詐欺

HOME > コラム > 投資詐欺

「まもなく上場する株があります。上場すれば2倍にも3倍にもなります」
「フィリピンのエビの養殖に投資しませんか。倍の配当がもらえますよ」
「イラクディナール紙幣を買いませんか。イラクの復興で何倍にもなりますよ」

 近年、嘘の投資話を持ちかけて、高齢者を騙す投資詐欺が、大流行しています。

 その手口は、まず、きれいなパンフレットが送られてきて、しばらくすると、未公開株や社債などを買わないか、などと勧誘の電話がかかってきます。これを無視していると、今度は別の業者から、○○の株を持っていませんか、持っていれば是非売って欲しい、などと、勧誘された株の買い取りを求める電話がかかってきます。すると、最初は相手にしていなかったつもりだったのが、ひょっとして価値のある株なのではないかと思い込むようになり、つい買ってしまう、という案配です。

 これらの、業者と名乗る人たちは、皆、グルになっていて、会社も架空のものであることが多いです。あたかも、価値のない紙切れを価値のあるものであるかのように演出することから、劇場型詐欺などと言われたりもします。

 そんな簡単に引っかかるものかと思われるかもしれません。

 しかし、詐欺師たちも呆れるくらい巧妙に新手の手法を考えてきます。イラクディナール詐欺などは、本物の札束を実際に渡されるため、被害者は、見たこともない札束を渡されるため、価値のあるものだと信じてしまうようです。しかし、実際には、交換レートの1万倍くらいの値段で買わされてしまいます。

 また、お金の受け渡し方法も、より巧妙化しています。以前は、振り込め詐欺などと言われていたように、お金を口座に振り込ませる手法がとられていたことから、この口座の凍結手続きを取ることによって、被害回復ができたケースもありました。しかし、最近は、口座凍結を避けるため、現金を直接手渡しさせるケースが多くなり、被害回復がますます難しくなってきています。

 このような被害に遭う人は、複数の業者から繰り返し被害に遭うことが多いです。これは、被害に遭いやすいカモのリストが出回っているためと思われます。中には、被害回復型詐欺と言って、損害を取り戻す方法があります、私も被害に遭いましたが取り戻すことができました、などと言って、手数料名目でさらにお金を詐取するという手口もあります。

 このような詐欺に遭わないためにはどうすればいいか。

 まず、世の中にはおいしい話などないということに気付くことが肝要です。そして、迷った場合は、信頼できる人に相談することも大切です。

 もし、被害に遭ってしまったときは、迷わず弁護士に相談してください。被害を回復できる方法があるかもしれません。当職は、名古屋証券先物研究会に所属しており、投資被害について、弁護士同士で情報交換を行っているため、豊富な情報を持っています。いざという時は、是非ご相談ください。

このページのトップへ

弁護士宮本大祐コラム

対応エリア

愛知県全域

名古屋市・半田市・東海市・ 知多市・大府市・常滑市・ 一宮市・岡崎市等

地図・アクセスはこちら

愛知県全域地図

新着記事一覧過去の履歴

アイコン罪名別のご案内罪名別の詳細や弁護方針についてご案内しております。 詳細については下記をクリックしてご覧ください。

ご相談・お問合せはこちらへ 052-684-7895

このページのトップへ