覚せい剤の恐怖

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覚せい剤を使う人ってどのような人なのでしょうか?

私が、何件か担当した印象では、案外、普通の人が多いように思います。もっとも、これは覚せい剤事犯に限らず他の犯罪でも同じことが言えるかもしれません。

それから、のりピーやJAYWALKの中村耕一氏を始め、芸能人も多いですね。

覚せい剤事犯は、刑事事件に取り組んだことのある弁護士であれば必ずと言って良いほど経験しているはずです。それくらい多発している犯罪です。刑事の地裁では、約5分の1くらいが覚せい剤事犯となっています。
もっとも、近年、検挙人員としては、減少しており、縮小期に入っているようです。依存性、中毒性が強いため、再犯者が多いのが特徴で、若年層は年々減少しています。

覚せい剤を使用するとどうなるか?

使用した人の話によると、文字通り「覚醒」する、面倒な仕事が一気に片付く、夜眠る必要がなくなる、等、一時的にスーパーマンのような状態になるようです。医学的に言うと、ドーパミンやノルアドレナリンを増加させ中枢神経を興奮させるということになります。

そして、長期間乱用すると、使用してもだんだん効果が弱くなり、薬が抜けたときの倦怠感や不快感が強くなり、猜疑心が強まる等の精神症状を呈します。さらに、乱用が続くと強い妄想、幻覚、異常体験等を経験することになります。だんだん、ヤバくなってくるということですね。

ここまでくると、治療するのは相当に困難です。以前、ダルクという薬物依存者の自助グループの方から聞いた話ですと、覚せい剤に手を出すと、強制的に次の3つの選択肢のどれかを選ばなくてはなくなるのだとか……

①刑務所に入る
②精神病院に入る
③棺桶に入る

怖いですね。一時的にスーパーマンになる代償としては余りにも大きいのではないでしょうか。

日本で規制されているドラッグの中でも、最も凶悪な部類に入る薬、それが覚せい剤です。

→覚せい剤事件についての詳細はコチラ

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弁護士宮本大祐コラム

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