痴漢プレイで逮捕

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 最近、インターネットを介した犯罪が増えています。

 先日、痴漢プレイ掲示板なるインターネットサイトの情報サイト利用した痴漢事件が報道されていました。

 容疑者は、掲示板を通じて、痴漢プレイの合意があると思い込み、女性の体に遠慮なく触ったということです。同サイトを見た、別の男性も女性の胸を触ってきたと言います。

 容疑者は「痴漢をしたい人と、されたい人が出会うインターネットのサイトを見てやった。サイトで女性から電車の時間と車両を指定された」と供述しているようです。しかし、女性は「サイトを利用したことはない」と全面否定。

 管轄署によると、容疑者が利用したとされる痴漢プレイ掲示板には「和歌山線で痴漢してくれる人いませんか」などの書き込みがあり、女性が座っている車両も指定されていたそうです。他の男性もこのサイトを利用したとみられます。
女性は通勤時、いつも同じ席に座っていたといいますから、この習慣を知る何者かが女性に成りすまして投稿したということでしょう。

 近年、この事件ほど直接的ではないにせよ、ネットがなかったら発生しなかっただろうな、と思わせる犯罪が増えてきています。

 平成19年に名古屋で発生した闇サイト殺人事件などもそうですし、出会い系サイトを利用して見知らぬ男女が出会い、強姦、強制わいせつ、条例違反等の事件に発展するケースも増えています。

 弁護士が初めて被疑者と会ったとき、「えっ、この人が?」と、驚いてしまうことがあります。おとなしいニートみたいな若者が、強盗を何件もやっていたり、真面目そうな人が連続痴漢犯人だったり……。

 よく聞いてみると、ネットで○○のお店が強盗がしやすいと書いてあったので、とか、痴漢の手口がネットに書いてあったので、などとネットから情報を得ていることがよくあります。

 ネットにより情報が入手しやすくなり、便利になったことは事実ですが、このような負の側面があることも否定できません。同じ情報に接しても、普通の人は犯罪を犯しませんが、何人かに一人は真に受けて実行してしまう。情報を規制しても、アングラな情報は常にその裏をかいて出回りますから、完全に除去することはできません。

 このような、いわばネット社会で、必然的に発生してしまう犯罪を防ぐ方法はないのでしょうか。悩ましい問題ですね。

安易な解答はないのかもしれませんが、リアルな世界に地に足を付けて生きていくこと、それが肝要なのだと私は思います。

→痴漢事件についての詳細はコチラ

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弁護士宮本大祐コラム

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