愛知県名古屋市のかもめ法律事務所の弁護士は、刑事事件に力を入れております。ご家族が逮捕されたとき、ご自身が犯罪をしてしまったときなど、お気軽にご相談ください。
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一般の方からの刑事事件に関する投稿です。
●カナダで大麻を覚えた友人
10年ほど前、ワーキングホリデーでカナダに行きました。
英語もほとんど喋れず、不安でいっぱいだったときに、同じ時期に入国した日本人の女子、H美と友だちになりました。
H美は日本で美容師をしていたという明るく快活な子で、とにかく外国にあこがれてカナダにきたと言っていました。
出会って3ヶ月ほど経った頃、H美が大麻(マリファナ)をしていることを教えてくれたのです。
留学生やカナダ人のルームメイトからすすめられ、気軽に楽しくやっていると。実際カナダでは、法律上は医療目的では合法。それ以外は違法らしいのですが、堂々と販売店があり、ダブルスタンダードであるように思いました。
●日本で大麻
日本に帰国してからは他県に住み、H美とはたまに連絡をとる程度だったわたし。
そこへある日突然、警察から連絡がきたのです。
なんと、H美が大麻所持で逮捕されたとのこと。
H美は日本に帰国してからも外国人バーに通い、そこで知り合った人づてに大麻を手に入れていたようです。
その日はクラブであそんだ後、乗せてもらった友人の車が交通事故。運転していた友人は、飲酒運転。その上、大麻もやっていたことが発覚……。H美も調べられ、同様の検査結果が出ました。
警察は、H美のカナダでの暮らしぶりを聞くためにわたしに連絡をしてきたのです。
その後すぐ、H美に連絡しましたが、何度電話をしてもつながらず、メールも返ってきません。日本では共通の知り合いもおらず、ましてやH美の実家なんてわかりません。心配を抱えたまま、それでも目の前の生活に流されて、日々は過ぎていきました。
●逮捕、その後
1年ほど経った後、H美から「迷惑をかけてごめん」と連絡がありました。
大麻所持に加え、飲酒運転の同乗者として逮捕、起訴され、執行猶予付きで有罪判決を受けたとのこと。
現在は実家に戻り、ヘアサロンを2店かけもちで働きながら、親が出してくれた弁護士の費用を少しずつ返しているそうです。
遊ぶときはわあっと遊ぶけれど、仕事はまじめにやるし、友だち思いで決して悪い子ではなかったH美。今でも「葉っぱやって酒飲んでクルマ乗って、事故ったのは本当に馬鹿だった」とうなだれます。
家族や友だちが大好きなH美は、その大好きな人たちに迷惑をかけたことが一番辛く、じぶんを許せないのです。
事故以降、彼女は大麻はもちろん、お酒もきっぱりと断ち、年に1度わたしと会うときも、お酒は一滴も飲みません。
<弁護士のコメント>
大麻に関しては覚せい剤やその他の麻薬類と比べ,心身への害が少ないと言われています。そのため一部の国では合法化されており,留学等を機に味を覚えて帰国してからも続けてしまう人がいます。しかし,日本では,言うまでもなく大麻の所持等は禁止されていますので,外国での規範意識をそのまま持ち込んでしまうと,真っ当な社会生活を送ることができなくなってしまいます。
ご友人の方は,その後,更生したとのことですので良かったですが,これが継続できるかが問題です。
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