愛知県名古屋市のかもめ法律事務所の弁護士は、刑事事件に力を入れております。ご家族が逮捕されたとき、ご自身が犯罪をしてしまったときなど、お気軽にご相談ください。
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一般の方からの刑事事件に関する投稿です。
昔、私の友人にとても良い親友がいました。今回はその人の話をしたいと思います。
その人は、小学生の頃から仲の良い、いわゆる幼馴染と言える存在です。彼は男で、私は女ですが、特に異性ということを意識することもなく、大人になっていきました。彼は昔から面白いクラスで人気者のタイプでした。そしてある事件が起こるまではとてもいい関係だったと思います。
そんな彼は高校に上がった時くらいから煙草を吸い出したりして、素行が悪くなって行きましたが、そんなことは気にせず付き合いをしていました。
そして成人してからは、彼は現場仕事を始めました。そこで知り合った友人と先輩が悪い人だったらしく、ノリの良い彼は大麻や覚せい剤というものに手をだしてしまったらしいのです。
それから少しして、彼の先輩が捕まり、知り合いが捕まり、最後に彼が捕まりました。
警察署で彼と面会をしました。逮捕された人と面会するのは初めての経験でした。
面会室は、ほんとにドラマとかで見る感じにそっくりで、透明な壁の向こうにいる彼を見るとなんだか悲しい気持ちになり、思わず泣き出してしまいました。
彼はもう二度としないよ。ここからも早くでて仕事がんばる!とかなり前向きに意識を持っていました。彼は1ヶ月も捕まっていなかったと思います。
彼が言うには、即決裁判というものをしたらしく、すぐ出て来れたそうです。
もうこういうことは絶対しないという約束で、以前の職場に戻ることもできたので、とりあえず一段落したと思いました。
しかし、彼は出てきてからも、覚せい剤をやめることができなくなっていたのです。
執行猶予で出てきているので、執行猶予が終わるまでになにか犯罪を犯してしまうと、執行猶予分と合わせて刑務所にいくそうです。
そんな状況でも彼は覚せい剤を使用していると聞き、彼にやめさせなくてはいけないと思ったのですが、久しぶりに会った彼はもう以前の面影がありません。
やせ細って、覇気がなく、焦点があってない感じで、何を話しても無駄でした。
怖かったのは、そんな状態だというのに、声だけは昔のままで元気がよく、はきはき喋っているのですが、こっちを見て喋ることはせず、どこか遠いとこに向かって話してる感じでした。その後彼がまた逮捕されたと聞きましたが、別の友人にもう関わっちゃいけないと強く言われ、面会にもいきませんでした。彼が立ち直ってくれることを祈ります。
<弁護士のコメント>
覚せい剤中毒(依存症)になってしまうと,本人の意思だけでは,立ち直ることができません。周りの支えが必要となりますが,犯行が繰り返されると,家族や友人も疲弊してしまい,関係が悪化してしまうことも多いです。
ダルクという民間の施設では,同じ薬物中毒に悩む人たちが共同生活を送り,グループワークにより体験を共有するなど,様々な方法で,再犯を防止する取り組みがされています。このような施設に導いてあげるのも一つの策かもしれませんね。
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