留置場内での交流~覚醒剤中毒者

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一般の方からの刑事事件に関する投稿です。

僕が以前に捕まったときに、留置所内で知り合ったおじさんがいました。 かなりイケイケな感じがして、完全に暴力団関係の人のような風貌でした。
そんな人と朝の運動時間でよく話すようになりました。 話しを聞くと、かなりの実業家らしく、外貨をたくさん持ってるということでした。 よくわかりませんが、地元では有名な人らしいのです。
何で捕まったか聞いたら、シャブだ、と答えました。つまり覚せい剤です。
ずっとやってなかったんだけど、付き合いでたまたま打ったときに、一緒に居合わせた人が別件で逮捕され、そしてこのイケイケおじさん(以後Aさんと呼びます)も逮捕された、と聞きました。 正直何回か逮捕されて気づきましたが、留置場や拘置所では、嘘付きがとても多く、全ての話しを真に受けるわけにもいきません。
そのため、このAさんの話しも同様に聞き流していたのですが、朝の運動時間に他の人とも話している姿をみていると、相当顔が広いという印象を受けました。 そして、自分も知っている先輩の名前が出てきたので、本当に人脈のある人かもしれないと思い始めました。
そうこうしているうちに自分は釈放されました。 Aさんは、あまり面会にくる人がいなかったので、本でも差し入れしてあげようと思い、面会に行きました。 すると、とても喜んでくれて、俺も執行猶予で釈放されるから娑婆にでたら外で飲もうや。と誘われ、その誘いを受けました。
そして釈放され、連絡先を教えておいたので、連絡がきました。 その日はかなりはしゃいでいましたし、朝まで飲み明かしました。
留置場内で二度とシャブはやらない、と言っていたので、その言葉を信じて付き合いをするようになったのですが、どうやらまだやっているようでした。
それからお金を貸してくれと、言われる日々が続き、ひどいときは深夜に寝ているときに家のインターホンを狂ったように押して、自分を叩きおこし、金を貸してくれて、せびるようになっていきました。
覚せい剤をやめることができず、というか後々知ったのですが、かなりの中毒者だったらしく、捕まったのは今回が初めてらしいのですが、地元じゃ絶対に関わってはいけない人として有名な人だったのです。
自分は、今迷惑を被っていることをそのまま、警察に相談しました。 Aさんは程なくして再び逮捕されました。
信じていた人がこんな人だったとは正直ショックでした。
留置場で知り合う人には注意せよと、言われたことがありますが、あまり近づかない方がいいのかなと思うようになりました。

<弁護士コメント>
 留置場内で知り合う人が皆、悪人とは限りませんが、残念ながら、薬物の常習者ですと、自分の意思で薬物を断ち切ることができず、釈放後も同じことを繰り返してしまう人も多くいます。友人を失い、お金を失い、信じていた人を裏切ることになってしまうのです。
 「ダメ、絶対、覚せい剤」ということです。

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弁護士宮本大祐コラム

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