加害者の友人・家族

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一般の方からの刑事事件に関する投稿です。

事件と言えば最近捕まった友人がいるので、全部は話せませんが、ざっくり話したいと思います。
まず彼がなんでそんなことをしてしまったかは知りませんでも、そういった趣味があるやつなのかなって思ってしまいました。
彼が捕まったのは、地下鉄の駅内です。
彼は痴漢をしたらしいのですが、捕まって1周間くらい経っても認めませんでした。
正直なところ、痴漢で捕まったって聞いたら誰だってそいつと友達をやめたくなる気持ちになってもしょうがないと思います。
痴漢に関して言えば、冤罪がたくさんあるって話も聞いたことあるし、よくよく考えたら彼女もいるあいつがそんなことするわけないって思えてきて、面会に行ってあげようと思いました。面会で色々聞こうと思ったのですが、面会では事件について一切話すことができないと注意されました。面会中は、留置場の警察官が見張っています。
そんなわけで真相はわからなかったのですが、俺はやっていないと必至にアピールしていました。面会した状況を、そいつの彼女に伝えてあげました。
彼女は今でも彼が無実だと信じてるらしい。結局も認めないままに、起訴され、拘置所に送られ、裁判の日付が決まった。彼女は当然傍聴に行くと行ってたし、それに付き添う形で私も行くことにしました。
1回目の公判は、罪状認否だけと知っていたのですぐ終わると思っていました。
しかし、彼はそこでも認めない発言をして、若干、長引きましたが、とりあえず終わりました。
約1ヶ月後に2回目の公判が開かれ、そこにも私と彼女は行きました。そこで彼はついに罪を認めてしまいました。
今まで認めなかった理由も話しました。その理由というのが、自分の横にいる彼女の存在でした。彼女の前で、痴漢したことを認めたくないという理由からでした。
正直帰りたい気持ちと彼女に同情する気持ち、そしてあいつへの冷めた気持ちがありました。
そんなんで振り回さないでくれよ。そう言いたかったです。今回の事件で一番可愛いそうに感じたのは、そいつを最後まで信じていた彼女のような気がします。もちろん一番気の毒なのは被害者なのだろうとは思いますけど、間近で見ていたら、なんとも言いがたい気持ちになりました。

<弁護士のコメント>
 犯罪を犯すと,被害者のみならず,加害者の家族や友人,関係者をも傷付けることになります。悪いことをしていない家族までも巻き込んでしまうのです。事件が報道されれば,さらに加害者家族の被害は深刻です。引っ越しをしたり,会社にいられなくなることもあります。インターネットに情報が掲載されれば,これを削除するのは相当ハードルが高くなります。
 本件では,痴漢の被害者だけでなく,加害者の交際相手も相当気の毒な思いをしたことでしょう。

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弁護士宮本大祐コラム

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