暴行脅迫による借金取り立て

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一般の方からの刑事事件に関する投稿です。

成人してから、最も最近の事件についてお話します。 この事件を起こした時に既に自分は執行猶予中の身でした。 事件の概要は、自分の内妻の元同居人が、内妻にお金を借りたまま借用書を残し失踪したことから始まります。 そのあとに自分と内妻は出会ったんですが、その話を聞いた時、正直かなり怒りがこみ上げてきたのを覚えています。 そして、なんとかして元同居人(以後Jと呼びます)に居場所を突き止めてお金を絶対に取り戻すという気概を持ち、自分こそが正義みたいな勘違いをしていました。
そして、ここには書けないようなことをして、Jを発見するに至りました。 とあるマンションに女と暮らしてることがわかっていたので、マンションの入り口で待ってることにしました。 そして、出てきた所を自分が、首根っこを掴み「借りた金は返さんとあかんなぁ」と怒鳴り散らして必死にJが逃げようとしました。 しかし、自分のほうが体格も良く、力もあったので、抑えこみました。 そのときにかなり揉みくちゃになり、自分も興奮していたこともあり、かなりの傷害を追わせてしまいました。
そして内妻が車を持ってきてくれたので、そこに無理やり押し込めようとしたのですが、大声で助けてぇと叫び、周辺にいた人が、警察を呼び逮捕されたという流れです。 容疑は傷害罪。 正直、執行猶予が残っていたので、間違いなく刑務所までいくと思いいろいろ覚悟をしてました。残してきた妻には悪いことをしたなと思いましたが、逮捕中の48時間は面会することすら許されません。
そして、弁護士とようやく面会できて、妻と連絡を取ってくださいと言ったところ、かなり要望も聞いてくれて、妻と連絡を取ってくれたみたいで、安心しました。
そして妻からの伝言を聞き涙がこぼれました。
そして死ぬほど退屈な留置所の生活が始まります。
留置場では、煙草は吸えませんでした。 そして、検察庁に送致され、勾留質問があり、勾留されました。
それから何回か、取調べをやり、被害者が剥離骨折をしていることと、示談内容に今後2度と接触しないこと、借金をちゃらにすること、が盛り込まれたものを提示されました。さらに治療費として、10万円を請求されました。
示談なんて受ける気はなかったのですが、妻に受けてほしいと言われ。示談を成立しました。
そして、検事調べの最終回のときに検事さんが、優しい言葉をかけてくれました。
今回あなたのやった行動は、社会的には決してやってはいけないことです。
しかし、あなたがそんなことをやってしまう心理は非常によくわかります。
なので、今貴方が思うことがあるなら、何も書かないし、私は黙って聞いてあげるよ。といってくれました。
かなりの言葉を言ったと思いますが、要約すると、こんな理不尽すぎることあってはならないという内容です。
そして、起訴か不起訴か決まる日が来ました。
検察官は、執行猶予の僕に略式の罰金刑で済ましてくれました。
確か20万円だったと思います。
借金を取り戻そうとして、結果として、借金を取り返す方法をなくし、さらに慰謝料と罰金を払い、とんでもない負債を抱えてしまいました。
妻にも自分が迂闊だったせいで、とても迷惑をかける形になってしまい後悔しか残りませんでした。

<弁護士コメント>
 お金を貸した人は、当然、返済を求める権利がありますが、脅迫的な言葉を使って取り立てをしたような場合は、恐喝罪に問われるおそれがあります。もちろん、投稿者のように、暴力的な手段を用いた場合は、暴行罪や傷害罪に問われてしまします。
 相手方に非がある場合でも、社会的相当性を逸脱した手段で取り立てをすると犯罪になってしまうということです。社会的に相当といえるか否かという抽象的な基準ですが、常識的に判断すれば、たいていは間違うことはないと思います。

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弁護士宮本大祐コラム

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