一般の方からの刑事事件に関する投稿です。

今回お話するのは、僕が窃盗事件で捕まったときの話です。細かい所まで離せない事情があるので、いくらか省く形になるのをご容赦ください。
始まりは、２３才の夏でした。 元々あまり真面目な方ではない自分が、簡単にたくさんのお金を稼げる方法があったらやらないわけがありません。 その仕事というのが、窃盗でした。 車屋、もしくはタイヤ屋というのは、かなりあるのですが、その中にタイヤや、ホイールを外に置きっぱなしにしているところがあります。
そういったところ深夜に狙い、主に新品のタイヤを盗んでいき、知り合い（先輩の知り合い）のロシア人に売り、そして次の日の朝には日本を出発しているというものでした。
それをやるのに、一人足りないから手伝わないか？というものでした。 当然やるに決まっています。１回手伝う事に、５万円という小遣いのためなら是が非でもやりたい。そんな気持ちでした。
そして、毎晩のように、繰り出しタイヤを窃盗してロシア人に売り。そんな生活が半年ほど続きました。そして、この事件がばれるはずがないとたかをくくっていたこともあってかなり贅沢な暮らしをしていたのを覚えています。
そんなある日いつものように、タイヤを窃盗しにいき、ロシア人のいるところまで到着する寸前、周りからパトカーが溢れでてきました。
一体なにが起こった理解できませんでした。
そして運転していた先輩は、すぐに諦め煙草を吸いはじめたので、自分も煙草を吸い諦めました。
始めて逮捕され、留置場がこんなにつらいものとは全く知りませんでした。 先輩が最後にタバコを吸った意味がよくわかります。 国選弁護人が面会に来て、色々話を聞きました。その結果多分執行猶予か、不起訴になると思うとのこと。
そして勾留満期を迎え、起訴か不起訴か決定する日がきました。
結果は、不起訴でした。
運良く前科はつきませんでしたが、もうこんな思いはしたくないと強く思いました。
釈放されはしましたが、このとき、もう二度と悪いことはしないと誓いました。

＜弁護士コメント＞
若気の至りというのは誰にもあるのかもしれませんが、窃盗は立派な犯罪です。最初はばれないと思っていても、いずれは発覚してしまうものです。若い方は、逮捕されるまで、事の重大性が分かっていないこともあります。２回目がある人は、３回４回と重ねてしまうことが多いです。投稿された方も、１回で懲りて更生してくれると良いのですが。